AX

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フィクション★ハタッチⅡその14

 中畑は、水井の家に遊びに行った同級生に聞いて回った。だれ一人として、水井の事を悪く思っている人物はいない。当たり前か。みんな好きで水井の家に出入りしていた。
「先生、俺らの仲間で投書したものはいません」
「やっぱりね」
「やっぱり?」
「ワシの家には男しか来ない。どうも、投書の文章は女々しい。女だな」
「?」
「ワシなー。講師控え室で好き勝手なこと言ってただろ。嫌われてるねん。たとえば、『どうして、あんな、ヘンテコリンなバッハを教えるのです?』とか『指が回らない?そんなこと言ってるの?指が回らないのではなく頭が回らないの。つまり、アホなの。こんなことも知らないでピアノ教えてるの?ふっ』とかね。そらー、嫌われるわな。同僚が投書したんと違うかなー」
「へー、そうなんですか」
 中畑は大人は怖いと思った。
「ま、校長はほとぼり冷めるまでと言ってるし、もうすぐ復帰できるでしょ」
 しかし、事態はそんなには甘くはなかったのである。
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。