AX

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バー物語(フィクション)№12

 7月に入ると高校も授業が少なくなってくる。お座敷バーに同僚が来だした。こちらも仕事に慣れてきていろんな人に声をかけやすくなってくる。空手の師範、音楽科の主任、行きつけのバーのマスター等、もともとの知り合いと一見さんの入り混じったなかなかいい雰囲気の空間になってきた。
 また、毎晩のように来てくれる人もいた。大学の後輩の中山くん。彼は高槻でカード博打のディーラーをやっていた。ブラックジャック。21に近づいて大きな数字が勝つという。彼はお座敷バーでも見事なトランプ捌きを見せてくれて我々を大いに楽しませてくれた。
 それなりに盛り上がった7月。黒字額は12万円。今度こそママは喜ぶぞと西田氏は6万円を持ってママに会いに行く。
 「まだまだらしい。商売ってそんなに儲けないといけないのか」
 西田氏は不思議そうな顔をして言った。
 「不思議なのは西田さんだよ」
 私は心の中でつぶやいた。
スポンサーサイト

テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。