AX

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フィクション★ハタッチその10

 鶏スープを飲んだおかげか、冷たい風も気にならなくなった。体の芯から暖まる。
「先生」
「うん?」
 ネックを20本まとめて注文。先生はそれをかぶりついている。
「試験の事なんですが…」
「ピアノのか?」
「はい」
「ええ成績だったね。中田先生も喜んでたろ」
 中田先生とは俺のピアノの師匠。先生とは京都芸大で同級生だったらしい。
「いえ、そのう、疑問に思う事があるんです」
「お兄さん、火祭りと水戸、4人前ずつちょうだい」
 先生は食べるのに一生懸命で俺の話を聞こうとしない。
「ハタッチ、食べろよ。ほれ、ネック…」
「気になる事が…」
「気にするな」
「まだ、何も言ってません」
 先生はいつも話をはぐらかす。まともに答えるのがイヤなタイプなんだろう。
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。