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フィクション★ハタッチその4

 俺の言葉を無視して先生は冷蔵庫を開けた。中は日本酒がいっぱい入っている。他にはジュース、水がほんの少し。食べ物は一切入ってなかった。先生は少し考えてから「梅の宿」を取り出した。新しい一升瓶の封を切って大きめのぐい呑みに入れる。
「先生、ぼくもいただいていいですか?」
 どんな味がするのか興味深い。
「……ええよ」
 先生はぐい呑みをちびっとなめてから言った。
「ぼくも、ぼくもいいですか?」
 1年の大村が調子よく言った。あほやなー、断られるの決まってるのに。飲んでよいのは俺のような成績優秀で、先生にとても好かれてる人間だけのはずだ。
「大村、飲んだことあるんか?」
 先生が聞く。
「はい。家でしょっちゅう飲んでます。1升は平気です」
「コップ自分でとって来い。中畑君のも持ってきてやれ」
 なんと、1年坊主に先生は飲酒を許可した。岩渕はジュースしか飲まない。
「10年前だな」
 先生がポツリと言った。

 
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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