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バー物語(フィクション)№9

 一月が過ぎた。6月の黒字は8万円。商売をしている人からは想像も出来ない低い額だ。私はダンピングせずに営業したのだが、西田氏はほとんどのお客様にただ同然でサービスしていた。西田氏は人からお金をいただくのが苦手なタイプ。
 以前、西田氏が主催するオーケストラの仕事を手伝ったことがある。オーケストラの団員や指揮者にギャラを払う。ホールをおさえる。通信費、交通費。動くお金は300万円を軽く超えてしまう。西田氏、その腹心の小田氏、そして私。3人が中心になって演奏会を開催した。西田氏は演奏会前日に黒字分を3人で分配した。
 「今回は12万も浮いたよ」
 西田氏は得意げに4万円ずつ分けた。
 準備期間2ヶ月。その間にスコアーの整理、パート譜の作成等雑用が夜遅くまでかかる。一人4万円。
 「西田さん、経費の10パーセントをいただいても30万円。それくらいもらってもバチがあたらないのでは?」
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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