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教員Aその181

 マンションに帰ってからの宇崎先生は荒れまくった。
「どうして君たちは黙ったままなんだ」
 コンサートマスターの女性と第2ヴァイオリンのトップにどなった。
「しかも、あいつはなんだ。芸大の事務に盗みに入って退学なった所を助けてやったのに…。恩をアダ?飼い犬に手?」
 私は口を結んだまま。弟子の副指揮者のことをコンサートマスターたちが言わない以上、黙っているほうが良いと判断した。
「いや、うっかり口がすべった。A君、忘れてくれたまえ」
「はー」
「どう思う?」
「収拾は不可能ですか?」
「わからん。もう、どうでも良い。東京に帰る。大阪は信用できん」
「先生、すみません。裏で聞いていると、発言の多くは東京から来た人たちだったのでは?大阪の人間はそんなに過激ではないですよ」
「ふん。発言しなくても反対意見出さなければ同意したのも同然。君も同じだ」
 決めつけられてしまった。
「はー。では、何かお役に立てる事あります?」
「ヨントリーの佐田敬二氏に手紙書いてくれ」
「は?どのように?」
「どのように?思ったことを書けば良いだろ」
 ヨントリーはポートワインで財を成しウイスキーメーカーとしては日本一の規模を持つ。そこの社長である佐田氏とのエピソードを宇崎先生から聞いたことがあった。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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