ピアノ教育の経験浅い私が、どんなアドバイスをすれば良いのか。何とかできるのか。不安ではあったが、一度会う事にした。
チック症の子は、色が黒くて活発な子だった。元気を体から発していたが、言葉は少なかった。円形脱毛症の子は小太りで色が白い。かつらをかぶっている。この子は元々おとなしいタイプに見受けられる。
大学時代、ピアノ科の同級生で試験や公開の場でほとんどまともに弾けなかった女性がいた。プレッシャーで心がつぶされたんだと思う。精神科に通っているという男子学生もいた。人類に喜びを与える音楽。しかし、専攻する人間は苦痛を伴う場合がある。あのホロヴィッツ大先生でさえプレッシャー等で12年間人前で弾かなかった。弾けなかったのかもしれない。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学