AX

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

教員Aその154

 11月、京都芸大の課題曲発表がある。ここ志望の歌科の生徒を私はそれまでに特訓していた。ピアノ、ソルフェージュ、楽典はすでに大学入試合格ラインに達している。後は専門の歌のみ。なんとか物になって欲しい。
 明けて2月、彼女は大阪音大に合格。ここまでは順調。3月初めの本番でどうなるか。この頃、すでに下村先生に借金を全額返していた。教員になった目的を果たした私はこの学園を離れてもよかった。そして、オーケストラの仕事をしようと思いだしていた。
 池山先生に相談。
「はー、そうですか」
 辞職の意思を池山先生に伝えてもびっくりした様子も無い。
「働きずらかったでしょうね」
「はー、いえ、そんな事は…」
 しばらく無言の後池山先生がしゃべりだした。
「10年、10年我慢できませんか?」
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。