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教員Aその125

 夏休み最後の実技授業の日。3年生の歌科の生徒が暗い顔をしてレッスン室に入ってきた。ピアノの前に座るものの弾こうとしない。
「どうした?」
「……」
「時間がない、早く弾いて」
 冷たく言い放ってもピクリとも動かない。そうとう思いつめている。
「失恋か?恋人なんてなんぼでもできるって…」
 まだ、うつむいたままだ。
「違うんか。練習できてなくてもいいよ。遊びすぎか?試験終わったんでのびのびしたいもんな」
 まだ固まっている。しかたない。私はしゃべるのをやめてグリーグのピアノコンチェルトを練習しだした。本番まであまり時間がないので少しあせっている。2楽章のソロを弾いてるとやっと生徒が口を開いた。
「先生の母校」
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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