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教員Aその122

 父親は続ける。
「先生はいったい…」
 私はすぐにしゃべりだした。
「退学届けは決められた用紙があります。取りに来てくださいね。はんこ押して終わりです。提出は郵送でかまいません。すぐに受理されて、はれて高校に行かなくてもすみます。よかったね」
 私はスクッと立ち上がった。
 翌日。彼女は学校に来た。制服を着て、ペッタンコのかばんを持って。放課後になっても用紙を取りに来なかった。どうやら退学は止めにしたらしい。一件落着と思いきや、こういうのは伝染するのか。今度は家出。しかも予告電話が学校にあった。
「先生。わたし、今から家出します」
「はぁー?」
 雑音の多い職員室の電話。私は、きつく受話器を耳に当てた。
 
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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