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教員Aその113

 弾き始めてすぐに止められた。
「ここは、待って…、そう、延ばして、それで、もう一度始まるような…」
 私はレッスンの演奏途中、あまり止められた経験がない。先ほどの握手といっしょ。が、弾いてる方は細かく止められるほうが楽である。最初、緊張していたが、5分もしないうちに空気に慣れた。
「なかなかいいね、では終わりましょう」
 1時間もしないうちに宇崎先生のレッスンは終わった。
「コーヒーは?」
「いただきます」
 ダイニングキッチンの机の上には楽譜が積み重ねてあった。散らかっているのではない。置くところがないので置いている、もしくはその場所が最適なのでその楽譜類が置かれている、といった感じだ。カッターシャツ、上着、その他の衣服もきちんと吊られている。
「知り合いがコーヒー豆を持ってきてくれるんだ」
 宇崎先生はややだみ声で話す。イントネーションは標準語に近い。私は話をするのが得意ではないので、ふんふんと聞く事に徹した。
「うちのオーケストラに知り合いは?」
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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