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教員Aその76

 体育館には誰もいなかった。私は大声を出した。反応無し。一応、中をぐるっと回って確認して鍵を閉めた。
「森先生、いませんでした。鍵、かけました」
「あ、そう。熱心に練習してたので声をかけずに帰ってきたんだけど…」
 熱心に…。そう、本当にバスケットボール部の連中は一生懸命練習する。効率が悪いから上手くならないのか、練習方法が間違っているので効果が出ないのか、試合の作戦の組み立てが出来ていないので負け続けたのか。まぁ、すべて当てはまるんだろう。
 片山先生のテニスの練習を見てから帰ろうと職員室を出た。運動場を横切っていると水飲み場で足を洗っている生徒がいる。
『あれは、バスケットの…』
 高校生の試合に度々レギュラーのように出ていた中学生。
『あぁ、あの子か』
 彼女だったら一人で体育館で練習していたかもしれない。
「やぁー」
 聞こえないのか振り向きもせずまだ足を洗っている。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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