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教員Aその64

 2、3日して、トイレで宇木先生に会った。それまでは意識していたわけではないのだが話す機会がなかった。
「Aさん、元気?」
 宇木先生から、いかにも、お愛想の挨拶。
「ええ、元気にしてますよ」
 別に嫌いな男でもないし、普通に話せる。
「音楽の授業だけでなく、菖蒲沢にも来られます?」
 年下の私に対して、今回は丁寧に接してくる。前回の命令口調がなくなった。
「1泊のキャンプでしたっけ?」
「ええ。ぜひ…」
「わかりました。行きます」
「では、そういう事で…」
「宇木先生」
「はい?」
「授業内容の提出は?」
「あ、いいですわ。では、そういう事で」
 宇木先生はさっさと用をたしてトイレから出て行った。
『ああ、よかった。きっとだれかに相談してほっとけと言われたんだろうな』
 前回のヘルメット、今回のレポートで、この学校は、教員と生徒の区別がついていない組織だと感じた。私はここを続けることができるのか…、少々不安であった。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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