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教員Aその52

 コーヒーは白いカップに入れられた。分厚いコーヒーカップだ。安物っぽい。
 京都芸大音楽学部の正門の向かいにバチュールという喫茶店がある。入り口に錆びた乳母車を置いてあった。店内には外国の女の子の絵が飾ってあったり人形が置かれていた。おしゃれな異空間。そこで、ココアをよく飲んだ。カップは高級そうに見えた。音楽各部の学生は割引があった。私は1回も割り引いてもらわなかった。恥ずかしかったのか、ええかっこしいなのか。
 ソーサーの上に小さなミルクポット、シュガーボックスも横に添えられた。
「どう?」
 片山先生に小さな声でたずねられた。
「はぁ、まぁ」
 よくわからなかったというのが本音だ。煙草を1本ずつ吸って店を出た。片山先生はソロブレンドを200グラム買った。
「学校で飲もう」
 私は片山先生と別れてから、何か頭に引っかかるものがあった。ソロはコーヒー専門店のはず。ミルク?砂糖?私は引き返す事にした。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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