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教員Aその41

「人類は……」
「先生、人類は?」
「う、うん。あー…」
 私は、もったいぶって軽く咳払いをした。全員私に注目。
「人類は多大な損失をした。偉大な芸術家を失ってしまった」
「なんですか?それ」
「つまり、この子が中学校でバドミントンにかまけて、ピアノをやめてしまったので、ホロヴィッツに続くピアニストの誕生が閉ざされてしまった、という事です」
 教室中シーンとしている。私は続ける。
「運命はどう転ぶかわからない。この子がバドミントンに出会ってオリンピック選手になるかもしれない。貧乏なピアニストよりテレビに映るオリンピック選手のほうがかっこいいかも…」
「わたし、そんなに…、上手?ピアノ?」
「いいえ。うまくありません」
「えー。えーー。何それ」
 また、教室が騒がしくなった。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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higemaster

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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