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小説・菜その166

 コンロはオーブンがついた3口。あと一口は別の大きなタイプで補う。台下冷蔵庫、ビールサーバー等決まっていくとマスター氏が設計しだした。今のカウンターは狭い。テーブルに使っているのをカウンターに持ってきて、今のカウンターをばらしてテーブルに。
 4月初旬、店内内装が大体完成する。
「鍋にお皿、服とか買いに行きたいのですが…」
 菜に言われたマスター氏、まず大阪の道具屋筋に菜と二人で行く。
「マスター、だいたい買えました。今度は三宮に連れて行ってください」
「はぁー?ここで全部そろわないの?」
「ええ、大きな鍋は三宮に…」
「ここにもあるやん」
「いえ、ここ道具屋筋はもういいのです。次は…」
「わかったわかった、明日ね」
 マスター氏、厨房の道具類には全くの素人。菜に任せるしかないな、と思ったものであった。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

2nd Concert in 常楽寺 ~ふるさとを想いて~

2nd Concert in 常楽寺 ~ふるさとを想いて~
於:常楽寺http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/to/0000273962.shtml
2011年12月11日 14時
ソプラノ:秋山文代
ヴァイオリン:谷口紀子
ピアノ:秋山曜子
ピアノ・司会:谷口裕美子
 わらべ歌、唱歌のコンサート。大変楽しい演奏会でした。司会も面白く、というか、変にプロっぽくなく自然なしゃべり。歌は手慣れているのか、聴き手に緊張感を与えない優れた演奏。ピアノ伴奏も秀逸。ヴァイオリンはオブリガートはまあまあでしたが自分のレパートリーになると活き活きとした表現でした。今後もこのメンバーでこの場所で続くことを願います。常楽寺コンサート、このようなレベルの高い出演者が続くと楽しいですね。次は12月31日の真夜中11時15分より福田正人(盲目のピアニスト)によるコンサート。入場料無料。これも楽しみです。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

小説・菜その165

 マスター氏が持ってきたカタログはオザキというメーカー。聞いたことないが業務用のガス機器を製作しているらしい。
「粉を混ぜる機械も欲しいのですが…」 
 遠慮がちに言う菜。
「生地を作る?」
「はい。力がいるんです」
 菜をじっと見るマスター氏。なるほど、菜は華奢だし力はなさそう。
「んじゃーそれも買います」
「ありがとうございます。コンロは最低4口欲しいのですが」
 次から次へと注文の多い菜だなー、と思うマスター氏。マスター氏、いつのまにか小西さんから菜に呼び名が変わっていた。
「4口なんてあるんかな、なんでそんなにいる?」
「本当はパスタをゆでる専門機器が欲しいのですが場所もとるし予算もかかるし…」
「んー、わーたわーた」
 面倒くさそうに答えるマスター氏。
「あれこれ小出しにされても困るから書き出しといて。欲しいやつ。うん。最低ラインで欲しい機械。わかった?」
「ハイ」
 大きな声で答えた菜。顔は笑っていた。

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小説・菜その164

 菜はピザをやってみたかった。以前イタリア人シェフの下で働いていたとき、人気メニューであった。生地をシェフは毎日こねて作っていた。西宮北口には手作りピザはない。当たるかもしれない。菜はそんな予感がしていた。
「ピザですか?」
 菜の考えを聞いたマスター氏は首をかしげた。
「きっとヒットします」
「ふーん」
 あまり乗り気でないマスター氏。
「薪で焼くピザ。話題になります」
「薪?」
「ええ、イタリア製です」
「じゃー、考えるわ」
 マスター氏、さっそくいろいろあたってみる。
 次の日。
「菜よ。あかんわ」
 菜はマスター氏にダメをおされる。
「ダメですか?」
「でかすぎる。それに危険。ガスのいいのがあったよ。これどう?」 

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小説・菜その163

 菜はそれからあらためてやき焼き亭一勝の店内を見に行った。
 鉄板とガスの網焼き台がある。10席の大きなカウンターがメインの店。小さなテーブルが3つ。
「マスター、どのような調理場になるのでしょうか?」
「あぁ、このガスを利用してオープンキッチンに…」
「オープンキッチンはやめていただきたいです」
「は?なんで?」
「お料理を精神を集中して作りたいのです」
「オープンはだめなの?」
「ダメです。できません」
「そうかなー、オープンキッチンは食べる方は楽しいけどなー」
「マスター、厨房を、独立した厨房をお願いします」
 先日、菜がいろいろ言った時、マスター氏は『この話はなかったことに』と。また言われるかもしれない。だが、菜はこればかりは譲れなかった。
「わかった。カウンター2席削って厨房造ります。どんな調理器具がいるか、リストアップお願いします」
「あ、ありがとうございます。ありがとうございます」
 菜は最敬礼した。

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  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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