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小説・菜その152

 お客様の入りも悪くない。でも、オープン前に試算した売り上げからははるかに低空飛行の現状。Gカフェのオーナー氏は腕を組んでパソコンをにらむ。
「どうかなさいましたか?」
 閉店後、難しそうな顔をしているオーナー氏にたずねる福田さん。
「初期に予定していた売り上げの半分しかない。赤字決定。どうする?」
 福田さん、開いてるパソコンを見る。
「宣伝不足の感もあります。ここは隠れ家的なカフェ。隠れてしまいすぎかもしれません。任せてください。なんとかします」
 なんとかする、の言葉を信じるしかないオーナー氏。
「なんとかなるんか?」
「私に考えがあります。今少し時間をください」
 口をへの字に結んでうなずくしかないオーナー氏であった。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

小説・菜その151

 菜は言葉を待つ。
「念力なんかなー。味って」
「念力ですか?」
「音楽もそういうところがあってね、感動する演奏ってあるでしょ?料理もカクテルも。感動ってなんでしょうね」
「……」
「結局、究極、給食当番」
 菜は笑えなかった。
「あ、失礼。美味しいって数字じゃないもんね。相手に美味しいって思わせるのは念力だと思う。念力使うのにメジャーカップはいらないのじゃーないかな」
 菜はバーを後にして、マスター氏のしゃべった言葉を思い返した。
『わからない。やっぱり私は計量を続けよう。念力っていうものがわかったら考えよう』
 菜は思うのだった。
 

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higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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