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小説・菜その139

 その日の夜。
「あ、大野さん、行ってきましたよ」
 マスター氏、お昼のランチの報告をする。
「かわいかったでしょう?」
「むー。そうかなー。美形ではありますがね」
「で?」
「ジェノベーゼのパスタを…」
「はい?」
「手作りですね、既成のソースを使ってないのがえらいなー、と思いましたよ」
「手作りって、そんなん普通と違うんかな」
 大野氏はやや不満顔。
「料理屋、あ、カフェか。手作り基本でしょ?」
 マスター氏、それには答えずに「きっときちんと勉強したんでしょうね。でも、出てくるの少し時間かかりすぎかなー」
「マスター、イラチ?僕はそうは思わない」
 一からの手作りにこだわっているのか。大野氏は手作り当たり前と言ったが、そうでもない店が多いのが現代。ましてやお昼の1時間だけ混むようなお店。実際、回っているようには思えなかったのだが。
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小説・菜その138

 フィノをちびちび飲んでるうちに、ぱらぱらと客が入ってくる。
『ああ、そうか。ランチって、12時前後から入りだすんか』
 そのうちに満席近くになった。12時にお昼。法律で決められたわけでもないのに、人は12時に近づくと腹が減るらしい。いつ食事をするかバラバラなマスター氏にとって12時過ぎに満席になるカフェが不思議に思えた。
『20分か』
 遅い。パスタにそんなに時間をかけてどないする?マスター氏はまたまたこの店が心配になったようである。
「お待たせいたしました」
 顔の細い、目が少し大きい、体も細めのコックコートを着た女の子。
『ふーん。大野氏はこのような子がタイプなんかな』
 マスター氏、伊藤クンおススメのジェノベーゼのパスタにフォークを突き刺す。

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小説・菜その137

 マスター氏、渡されたメニューからジェノベーゼのパスタをオーダー。
 厨房全部は見えないが、人が働いている動きが少々見える店の造りになっている。
 オーダーを聞いて厨房の中の女性がこちらをチラッと見る。客の顔を見てイメージするのか。客はマスター氏一人だけ。
『まー、昼の12時にはまだ時間があるけど、おいおい。大丈夫かいな、この店』
 大野氏にそそのかされえて来たもののあまり期待できないなー、と思うマスター氏であった。料理が出てくるまでの間、メニューに目を通す。
「シェリーちょうだい」
 サービスの男の子に言う。
「シェリーは色々ございます。どのタイプにいたしましょう?」
「はぁ?いろいろタイプあるん?わからんなー。説明して」
「……」
 男の子、グッと詰まってマスター氏の顔を見つめている。
『イジメではないのだが、困ってるみたいだな』
 そう思って「フィノ」とオーダーするマスター氏であった。

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小説・菜その136

 店内はコの字のカウンターにテーブル。カウンターの内側にウイスキー等のボトルが並べてあった。
『ふーん。カフェって喫茶店とバーのあいの子なんかなー。それと、フードが充実かー』そんな感想を持つマスター氏であった。
「いらっしゃいませ」
 最初に声をかけたのはカウンターの内側に立つ20代前半の若い男。イケメンである。
「おっ。かわいいね。ぼく、お年、いくつ?」
 そんな軽口をたたきながら着席するマスター氏。
「え、あ…」
 ドギマギする若い男。
「ぼく、お名前は?」
「あ、はい、伊藤です」
 心なしか顔を赤く染める。このマスター氏、ホモの噂があるが真偽のほどは定かではない。

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宝塚交響楽団第49回定期演奏会

宝塚交響楽団第49回定期演奏会
指揮:田中一嘉
2011年5月15日(日曜日)14時開演
於:アルカイックホール

メンデルスゾーン:真夏の夜の夢序曲
テンポの揺れ、なかなか素晴らしい。指揮者の力量。塚響もうまくついていってる。今日は期待できるかな。金管はもう少し自信もって吹いていただきたいなぁ。

ブラームス:ハイドンバリエーション
地味で、ついつい退屈なの演奏になりがちだが、堂々とした内容であった。田中先生素敵です。

シューマン:交響曲第2番
第1楽章:長調なのになぜか暗い出だし。しかも3拍子。既成にとらわれない曲を作ろうとするシューマンの意欲が見える。ブラームスはシューマンの影響を多大に受けた作曲家であるが、シンフォニーに関してはそうではないなぁ。弦楽器大活躍の楽章。
第2楽章:こういったスケルッツォの楽章を見事に演奏できたら、塚響は超一流のアマチュアオーケストラになるんだけどなぁ。惜しい。でも、なかなか良かったんだよ。今後、超一流を目指して頑張ってほしい。
第3楽章:ボリフォニーは難しいね。音程が決まらないと格好つかないし。シューマン、ピアノ曲も難しいけどシンフォニーも難しそう。地味でもこういった曲を今後も定演で取り上げてほしいなぁ。思ったよりはるかに聴き応えがある。
第4楽章:幸せだったシューマンの精神状態を表す力強い楽章。第1楽章のテーマを入れるのは、ベートーベンの影響かな。塚響、お疲れ様。今日は前回と違ってずいぶん楽しませていただきました。ありがとう。
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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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